目指すべき職員像は
投稿日:2024年 10月 18日
職員養成のディプロマポリシーとしての職員像は、大学側の観点から自学の発展のためには、このような職員になってほしいということで描かれるが、それを踏まえつつも、各職員の目指すべき職員像は、それぞれ異なるものになる。私が以前いた大学で、定員割れからの回復を図るときに描いていた目指すべき職員像は、他者、特に教員の特性を生かして、自学の知名度を高めることをプロデュースできるような職員というものであった。
それが徐々に、自分自身がさまざまな力をつけ、自学の知名度を上げることに貢献できるような職員というものに変わり、最後には、他の大学でも活躍できるような職員、組織を離れても大丈夫な在り方というものになっていった。このように、環境の変化や、さまざまな体験をしていく中で、自分が目指すべき職員像というものは変化していくことになるが、それはもちろん構わないことである。大事なのは、変化はしても、いつも目指すべき職員像を描き続ける、持ち続けるということである。
以前にも紹介したが、キャリア開発の研究者であるクランボルツ博士は、個人のキャリアの八割は予想しない偶発的なことによって決定されると言っている。その偶発的な出来事を、自己のキャリアアップのための有用な体験としていくことができるかどうかが、その人のキャリア形成の成否を分けることになるのである。博士は、その際に必要な行動指針として、好奇心や持続性など五つの要素を上げているが、そのベースには、自己が目指すべき方向性を持っているということが重要ではないかと考えている。
どのような環境の中にあっても、自己の成長を楽しむようなキャリア形成を行っていきたいものである。
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