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戦略を策定するということ 

投稿日:2021年 09月 22日

各種データや状況を認識し、分析することで戦略を策定するという手法が

一般的に 採られている手法だと思います。

これに対して、事前に計画しても、

有効な戦略は立てられないという考え方もあります。

エマージェンス学派と言われている人たちの考え方です。

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確かに、計画通りに進まないことも多いし、

計画が適切でなかったという状況も出現します。

でも、それだからと言って、

計画なしに、状況に合わせた施策を考えていくという手法は、

よほど経験豊かな人であればともかく、

普通の人には、なかなか難しいことであると思います。

ただ、私が昔、定員割れをした大学の回復に関わった時は、

事前に 立てた戦略は全くありませんでした。

その理由は、戦略の立て方もよく知らなかったからです。

とにかく何が原因で状況が悪くなったのかということを、

いつもアンテナを立てて、探していました。

そして、これかなという原因が浮かび上がってくると、

それに対して、克服できる方法をその都度考え、実行していきました。

そのようなことをバタバタと繰り返し行っていました。

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戦略らしきものといえるのは、

自学の偏差値を上げるためには、どうしたらいいのかということを

考えた時くらいかもしれません。

四年間で入学者を成長させ、就職等で事績を上げてもらう、

そのようなことを教育力だけで実現することは困難だと考えました。

基礎学力と学ぶ意欲を兼ね備えた入学者を得られるようになるためには

どうしたらいいのかということを考え続けました。

もちろん評価の高い大学であれば、

そのような入学者を得ることは可能ですが、

評価の高くない大学で可能にする方法を考え 続けたのです。

そこで思いついたものが、資格特待生というものでした。

指定資格を入学前に取得した受験生には授業料全額免除、

年度ごとにチェックはするが4年間、免除が継続できるというものでした。

この制度によって、

学ぶ意欲と学力はあるが家計の事情によって進学をあきらめていた高校生、

地元の国公立大学に残念ながら不合格となったが、

県外進学や浪人を選択しない(できない)受験生、

通学圏内に私立大学が少ないため、

進学するなら自宅外通学となってしまうエリアの高校生、

そのような人たちから、

特待生になれるならばということで選ばれるようになったのです。

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確かに、あらかじめ計画を立てるということはできますが、

机上の空論になってしまう恐れもあるし、

相当程度の修正を余儀なくされることも多いかと思います。

でも、やみくもに進んでいくというのも無策すぎることではあります。

現在の結論としましては、

顧客認識を中心とした、状況認識はしっかり行い、

それを軸にして仮説を立て、

それを試行し、修正していくという手法が、

最も適切ではないかということです。

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私のコンサルティングもこの手法で行っています。

私の立てた仮説をきちんと実行してくれた大学は、

現状、100%の率で状況は改善しています。