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大学の勘違い

投稿日:2013年 06月 04日

 ここしばらく記事を書かなかったのだが、最近、少し見てくれている人がいるようなので、少しうれしくなり、久々に書いてみることにした。やはり『承認』されると意欲が出るというのは、正しいことのようである。

  最近は企業でも、その目的を利益追求ということでなく、社会に価値を与える存在としてとらえるようになってきている。利益は社会に価値を与えた結果、得ら れるものであるという考え方である。利益を目的とするか結果ととらえるかで、平素の活動の方向性は大きく異なってくる。利益は結果で、価値を与えることを 目的とするならば、数々の食品関係の事件は起こらなかったであろう。

 大学はもともと公共性の強い組織と考えられているので、特に努力し なくても社会に価値を与えている存在だと思いがちである。しかし本当に社会に対して価値を与えているのか、どのような価値を与えているのかということを真 剣に問い直してみるならば、胸を張って手を挙げられる大学はそう多くはないように思う。耳触りのいい情報を与えて入学を勧誘し、そこそこの教育、支援を与 え、7割ぐらいの学生がなんとか就職していく。
 厳しい家計の中から、あるいは学生がアルバイトで頑張りながら負担している安くない学費、それにこたえる価値を提供できているのであろうか。