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変化すること

投稿日:2009年 12月 18日

「強いものが生き残るのではない。…変化するものが生き残るのだ。」

生物学者で有名なチャールズ・ダーウィンが残した言葉と言われている。強い恐竜は環境の変化に対応できず滅びてしまったが、鳥類や爬虫類は今も形を変えて残っている。日本の企業の盛衰を見ても、同じようなことが言えるようである。

以 前、『変化の方程式』というのを紹介したことがある。変化するためのエネルギーよりも、変化した後のメリットが大きいこと、そして変化できるという自信が あることが、変化できるための条件であるというものである。今回は、角度を変えて、変化のステップについて考えてみたいと思う。 

変化するための第1ステッ プは意識を変えることである。私たちはどうしても無意識のうちに固定観念にしたがって行動していることが多い。学校の場合で言えば、「学校が生徒に提供す るサービスはここまで」という固定観念がある。他の業界の人から、どうしてそこでサービスの範囲を限定するのですか、と不思議がられることもある。変化す るためには、この固定観念に気づき、現状に問題意識を持つことが、まず必要である。

 第2のステップは考え方を変えることである。最近、ロジカルシンキングということがよく言われるが、論理的に考え、意思決定する習慣をつけることである。そのためには問題解決プロセスを知り、明確な評価基準を持つことが大切である。

 3つ目のステップは対話を変えることである。

変化を起こすためには、組織の風土が良いことが不可欠である。そのためにはI am OK, You are OK.というように、自分も肯定、周りの人も承認、という立場に立って対話をすること、そして対話の目的をいつも意識し、具体的な結論が出るようなものにしていくことを心がけることである。

 4つ目のステップは行動を変えることである。

3つ 目までのステップを経ることで、各人が自覚と正しい判断力を身に付けられるようになる。そうなってくると細かい指示や規則で縛る必要はなく、各個人に委ね る幅が広がり、創造的な行動が誘発されるようになる。このような状況になれば各人はやりがいを感じ、組織は活性化してくる。

その結果として第5のステップである成果が変わることになるのである。