エンロールメント・マネジメントの講義を、初めて遠隔方式で行ないました。
対面と違って、正確に受講者の反応が把握できないため、手探りでしたが、
何とか無事終了することができました。

日本の大学でエンロールメント・マネジメントの導入が進まない事情として、
導入校での成果がわかりにくいことと、導入するパワーが大変だということがあります。
そこでお勧めしたいのが、重要性の高い一つのテーマを選択し、
その解決・改善に各部門が連携して取り組むという方法です。

例えば、新入生に対して4年間ないし2年間を計画的に送らせるためには、といったテーマです。
このテーマについて、広報、入試、教務、学生、キャリアに関わる教職員が、
それぞれの視点から解決策を策定し、連携して実行していくというものです。
これですとテーマが絞られているので、大きな負担感も感じないし、
知恵も出しやすいのではないかと思います。

一つのテーマの実行が済んだならば、そのやり方を記録し、
結果の検証に合わせて、やり方を修正していきます。
このような取り組みを徐々に増やしていくことで、
エンロールメント・マネジメントを全体的に導入していくことが現実的なやり方ではないかと思います。